国産家具と輸入家具について

輸入家具の脅威
最近の家具売場を見て回るとほとんどが輸入品だとお気付きになられると思います。
家具の市場では一般顧客向け=家庭用家具と、建築内装向け特注業務用家具に大きく分けられますが、この輸入家具比率はどちらの分野もほぼ同じです。
私達の家具工場は主に 建築に関わる特注家具でホテルや学校,病院の家具を携わりますが そこでも供給メインは中国です。2022年2023年の財務省のデータを見ると
日本への輸入家具は中国が約4,600億円(輸入額)でダントツ1位で,2位が約1,000億円のベトナムとなっています。
この2ヵ国で輸入家具全体の60%以上を占め、輸入総額は8,000億円近くにのぼっています。
輸入家具は毎年増加中で市場実売価格に換算すればいったい何兆円規模になっているのだろうと危機感をもって想像され、現在の日本の家具市場は寡占的に急拡大されているのが実情です。
全体的な実際の市場販売状況の比率は公的データがないので良く判りませんが、業界の実務上の判断から試算すると
家庭用家具,業務用家具の両分野共に約70~80%が海外からの品で占められているようです。
輸入品と国産品のメリット
なぜ国産でなく海外なのか、輸入家具なのかと考えてみました。
その最大のメリットは価格です。
これは我々日本のメーカーにとってとても重要な問題です。市場で良く売れている輸入家具と同じ形状製品を仮に国内製作した場合は 海外品の約2倍~3倍になってしまいます。
20%~30%の差であれば私達国内メーカーも企業努力や工夫で対処できますが、2倍~3倍の比率は国際間の経済の格差や障壁が高過ぎて残念ながら国内メーカーの力では何ともなりません。
日本の農産物や畜産品では国内生産者の保護策として輸入関税がありますが、家具部門には輸入関税は全くなく、海外の安価なコスト製品は自由に参入できる仕組みになっています。(アメリカでは中国のEV車を現在の関税率25%→100%に増税するとの報道があるほどですが…。)
ですから家具業界では同じ形だけのモノで海外品と国内品とでは全く勝負になりません。
日本の市場で海外品と勝負するには 海外では到底作れない 独創的な製品や品質や技術の高い優れた商品を作り出す他ないと、私達日本のメーカーは考えております。
さらに『メイドイン ジャパン』と言われる 簡単には故障しない安全な製法,そして正直な素材や原材料の加工方法
さらには長年使っても修理や交換がいつでもできると云った 目には見えないメリットと安心感,信頼感こそが日本製の品質の真髄と考えています。
これからも日の丸ブランドとしての自信と誇りをもって家具作りを続けてまいります。
今後共,高いジャパンクオリティー家具へのご理解とご愛顧をお願い致します。